前回までのあらすじ。
朝起きる。
凄まじい痛みが襲う。
病院行く。
「後を頼む」
泡子に遺書ともとれる書き置きを残し、中腰で歩くお風呂屋さん。
車に乗り込むのもやっとです。
座ると腰の方に一気に体重が、負荷がかかる為に、左側に腰を捩じる様に座ります。
それでも、痛い。
痛すぎる。
一向に痛みが治まる気配がありません。
お風呂屋さんの身体の中でいったい何が起きているのでしょう?
車が走り出してから気付いた事があります。
これ、絶対に事故れない。
通常運転でもそうなんですけど、今回、痛みのせいでハンドル操作誤った、アクセル踏み過ぎて暴走して人撥ねた、なんて事絶対に許されません。
何せまともな体制を取れないし、身体中から脂汗が噴き出しており、正直運転どころじゃありません。
痛みの為、目が見開いておりますが、時折目を閉じる様にしても襲い来る痛みの来訪者の応対でまた目を見開いて歯を食いしばる。
歯を食いしばり過ぎて顎まで痛くなって来ました。
そして赤信号に引っ掛る。
ここで止まれとか!!
無理!!
痛すぎて無理!!!
もう、その瞬間、どうする事も出来なくてハンドルに噛みついてました。
これがまた良い感じです。
グリップのゴムの食感がとても宜しい感じです。
これなら痙攣起きても舌を噛む事もありますまい。
そうこうしているうちにようやく件の病院に到着したのでした‥‥‥‥。
お風呂屋さん、7時10分病院に到着・・・・・・お風呂のお仕事の出発まで後90分・・・・・・・。