皆様こんばんは、お風呂屋さんでございます。
今日もあれよあれよと言う間に雪がとんでもない量になっております。
そんな中、隣のお宅が雪下ろしをされてその雪を会社の敷地内に落とされてしまっておりました。
それを見た泡子が激怒して警察に訴えてやる!
ってなってましてね。
あぁ、こうやって雪国の冬のトラブルは発生するんだなぁってしみじみ思いました。
泡子の激怒の理由はこうでした。
1 落とすなら一言言え!
2 落としたら片付けろ!
3 雪が憎い!!
だ、そうです。
至極正論で、お風呂屋さんも若干モヤっとした感情が湧いたのも事実ではあります。
が、これ、もう、どうしようもないじゃん?
一人憤慨して雪ダルマ作り始めた泡子を雪の中に埋めて仁王立ちしてお風呂屋さんは言いました。
泡子よ、良くお聞き。
「隣の人は悪い人達じゃない、雪も大変だ、そこは解るね?何よりも尋常じゃない程の雪の量で、自衛隊の皆さんにも助けて頂いている状態です。そこにこんな民間のトラブル連絡してなんになるんだい?大前提として、隣家の人達は悪い人じゃない、棄てたくて棄ててるわけじゃなくて、どうする事も出来なくて、棄ててるだけ。それを踏まえて、黙って片付けてあげるのがかっこいいじゃないか?一言声を掛けなかったのもバツが悪かったからかもしれない、自分達も困っていたら、むしろこの雪が家を、会社を潰す事になったらなりふりかまってはいられないだろう?みんな疲れているんだから、こうやって些細な事で仲違いをしてしまう。だけど、そこを踏ん張って笑顔でお互い様だと言って上げれる事が最終的に自分の為になるんだよ?悪いのは雪。人じゃない。棄てられた雪はお風呂屋さんが全て片付けるから早く合コンに行っておいで。」
長文の内容を優しく諭してあげると、泡子も解ってくれたのか、笑顔で合コンに向かいました。
夜に一人で落とされた雪を砕いていると、隣の奥さんが暗がりの中から近付いて来られました。
「すみません、今日雪下ろしをして落としてしまって・・・・でも寄せるまで出来なくて・・・・・・。」
実に申し訳なさそうです。
「良いんです、大丈夫ですよ、この雪が悪いんです。落としてもらっても大丈夫ですよ!こうやって寄せておけば良いだけですから^^お互い様なんですから、余り無理しないで下さいね^^」
そう言うと奥さんは安心した様にして夜の帳の中に消えていきました。
で、ですね?
これが泡子の様に警察に訴えてやる!だの、なんだのって言っても関係が悪くなるだけで何一つ良い事ないんですよね。
殴られたら殴り返すのではなく、殴られる前に手を差し伸べるのが良い人間関係の構築の仕方なのではないのでしょうか?
と、思っていたりします。
歳を経たからかもしれないんですけど、本当に怒らなくなったんですが、理不尽な事に関しては怒っているので人間あんまり変化しないもんですね、と、一人思ってみたり。
とりあえず、泡子には警察は民事に介入しないよ、と、後で教えておかなければと思ったお風呂屋さんでした。