令和2年2月19日　お風呂屋さん、押し絵を知る

ちょっと前の話なんですが、利用者さんのお宅で雛人形を飾ったと言う事で拝見させて頂きました。
どんなお雛様が鎮座しているのか、お風呂屋さんも乙女モードになります。
通して頂いたお座敷にいらっしゃったのは、雛人形ではありません。
薄いのですが、厚いのです。
何を言っているのか自分でもよくわかりませんが、とにかく初めての感じた印象です。
え？
人形・・・・・？
じゃ、ない、なんですか！？
これ！？
通された雛人形は、高さ20ｃｍ程度で、厚さは2ｃｍ程、着物の生地を羽織っていて、お顔は紙に書かれた絵です。
初めて見ました！
「これは押し絵って言うのよ♪」
「教え！？」
「押し絵ね＾＾私の曾祖母ちゃんが嫁入り時に持ってきたものなの。もっとたくさんあったんだけど、傷んでしまったものもあって残っているのはこれだけ。」
「す・・・・・・すげぇぇぇぇ～～～～！！！なんですか！？これ！初めて観ましたよ！！！」
とにかく文章にするのが難しいんです。
人形から放たれる年月を経て蓄積された荘厳とした佇まいというか、もう、お風呂屋さんの拙い文章力では無理です！
「曾御婆様の時代って事は・・・・・100年以上前ですか！？」
「多分もっとね。裏の部分は新聞紙を貼っているのだけど、当時の新聞なんて残ってるのも珍しいから、裏だけでも珍しいかもね＾＾」
「これ・・・・・・いや・・・・この方々は歴史的価値が凄いのでは・・・・・・・・？」
「角館町にはこれと同じ様なの残っているみたいだからどうかわからないけど、近くの郷土資料館のトコに展示されていた時あるわよ＾＾」
すみません、お風呂屋さんは二十歳を過ぎてこんな壮大なお話をする時が来るなんて思ってもみませんでした。
とにかく感動なんですよ。
例えるなら奈良の大仏様とか、御寺とかに行くと感じる心穏やかになるあの、ねぇ、ほら！！！
このブログを読んでいる皆様にこの感動をお届けしたくて写真を撮る許可を頂きました。
来週を楽しみにしていて下さいね！
押し絵等と言う作品がある事を初めて知ったお風呂屋さんでした。

手元にある人形の画像って言ったらこんなものしかなく・・・・。