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令和2年7月11日　災厄はある日突然やってくる。尿管結石3日目。

お風呂屋さんの中に天然自然のダイヤモンドよりも価値のある石と存在感のある同居を始めてから3日目になりました。

この店子、いつになったら出て行ってくれるのか。
72時間が経過した時点で未だ健在です。

お風呂屋さんの人生スタイルは石に合わせた生き方になっていました。

暇さえあれば、痛みの疲れから意識を失うか、浴槽内で痛みの緩和を図るか、水を飲むか、痛みに耐えながら動いて腹部に振動を与えるか・・・・。

決して慣れたくない生活になっております。

さて、そんな3日目のお風呂屋さんですが、朝からお風呂を運んで参りました。
泡子からの命令です。

「動け、動け、動け、今動かなきゃなんにもならないんだ！」

どこかの新世紀なんとかゲリオンの主人公みたいな事を言っておりました。

利用者さんのお宅にお邪魔するのは何にも問題無いのですが、1000％のパフォーマンスを発揮出来るかと言うと、いささか自信がありません。

別に感染症なわけでもないので、利用者さんに伝染すって事はないのですが、尿管結石である事が知られれば、「あやしかだね、大変だ、休んでれ」ってなる可能性が非常に高いのです。
皆さん、本当にお優しいから・・・・・＞＜

訪問している業者が利用者さんに気を遣わせる事があってはなりません。
普段ですと、訪問先のすべてに1000％の持てる力、全てを出し切るのですが、今回ばかりは1割程を自分の呼吸に使わせて頂く事にしました。

痛みの為に呼吸が変なのでそこからばれてしまうのは明白です。
なにせ車内に乗っている他の2人にすら「あやしかだねごど・・・・・」と、哀れまわれているのですから・・・・・・。

訪問前、訪問後にロキソニンを飲み、痛みの緩和をし、滞りなく終了して参りました。
風呂屋のプロ根性です。
結果、午後から身動きが取れなくなり、再びダウンしました。

今回の痛みは右腰背部から来ているのですが、右前腹に痛みが移動し、右鼠径部に痛みが移動し、徐々に外へ出ようとしている石の動きは感じていたのです。

が、午後になったら、右の鼠径部から右前腹に痛みが戻ったのです。
なんでじゃ～！！
ってお風呂屋さん大パニックです。
そ
うこうしているうちに尿が真っ赤になりました。

専門用語で言えば血尿になったのです。
これは・・・・・来る！！

お風呂屋さんは何かを察しました。
今まで血尿なんて出た事はありませんでした。

その為、何でか分かりませんが、石が巣立っていく予感がしたのです。

その予感は的中します。

7月2日午後14時47分、3ミリの結石を無事に出産しました。
方法は御想像にお任せしますが、結石もきちんと捕まえました。
夜逃げは許しません。

長かった・・・・・。
もう一生この苦しみが続くのかと本気で思っていました。

良く石が出たら痛みが一瞬で消えた、なんてお話を聞きますが、今回のお風呂屋さんはそんな事もなく、恐らく石が体内を通りながらあちこち傷付けて歩いて回っていたのでしょう。

石出ても痛い。

とりあえず泡子達に連絡し、御迷惑とご心配（主に嘲笑）をお掛けしましたと伝えました。

この日はその後も血尿や血の塊が出たりと中々に落ち着かない日でありましたが、身体の内側から響いていた鈍痛も徐々に落ち着き、翌日には「触れると痛い」位まで治っていきました。

それからブログ機能がおかしくなるまでの一週間は目が見えなくなる（焦点が合わせられない）倦怠感、微熱等が続いておりました。

いまでやっとこさっとこ復活したわけですが、泡子と風呂子が利用者様のお宅でお風呂屋さんの内部事情をある事ない事尾ひれつけて端ひれつけて面白おかしく吹聴して歩いてたもんですから皆様に真相を伝えるお仕事になっております。

途中更新不可能なトラブル等を挟みながらもとても長い日記にお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。

皆様も、どうか尿管結石にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。

本当に、二度とあんな思いは味わいたくないと思っているお風呂屋さんでした。