皆様、明けましておめでとうございます。
お風呂屋さんでございます。
本日は1月1日。
またの名を元旦でございます。
初夢、如何でしたか?
残念な夢を見たり、何も覚えていなかったり、そんな方もいらっしゃるでしょう。
ですが、安心して下さい。
初夢って、1月1日に見る夢を指すそうですよ?
安心してお眠り下さい。
お風呂屋さんは、昨晩から、ずっと・・・・・それこそ、字面通り、ずっと雪寄せをしております。
マジのガチでシャレにならん位降り続けております。
ずっと会社に居て雪寄せをしているんですが、1時間雪寄せをして、2時間休んでまた雪寄せを始める・・・・・そんな状態です。
これ、今日の夜、と言うか、朝の3時に起きれなかったら会社埋没します。
ブルとの闘い2021、本当に起きれなかったら詰みます。
ま、これを書いているのが21時なんですが、今からちょいと仮眠すれば何とかなる・・・・・・と、思っております。
そんなお風呂屋さんの元旦の始まりだったんですが、いきなりやらかしました。
朝の雪寄せから、入浴車の解凍までは順調でした。
いよいよ今年初めてのお風呂を運んで行く時間が迫って参ります。
謙虚な気持ちで、風呂子とむくみをお出迎えに、会社を発ちました。
風呂子とむくみを順調に回収し、年始の挨拶なんかを照れながら行ってみんなの気合が入っていくのを感じます。
今日は少しだけ早く出発しているんですよね。
雪のせいで道路が悪いのも想像していたんですが、入浴車のガソリンが無かったんです。
どの位無いかと言うと、ガソリンメーターが点滅しているレベルで無かったんですよね。
普段だったら翌日に影響しない様にガソリンを全注入の呼吸で翌日に備えているんですが、昨日の超大雪のせいで、会社に入れないレベルで積もっていたので、そちらに時間を取られてガソリン入れられなかったんですよね。
まぁ、それでも道すがらガソリンを入れていく時間は十分に取っていたので、皆余裕でした。
そう。
この時までは・・・・・・・・。
まさか・・・・・あんな悲劇が待ち受けているなんて・・・・・・この時、誰も想像していなかったのです・・・・・・・・。
「ちょっとガソリン入れていくね」
「「はーい」」
和やかな車内。
いつものガソリンスタンドに入ろうとしたらロープが張られています。
「定休日って書いてる!」
「元旦だからじゃない?」
「え、ちょ、それはマズイ」
「セルフ!セルフならやってるよ!」
神奈川県出身の都会っ子である風呂子は瞬時に自身の経験を活かし、活路を開いてくれました。
道路の反対側にセルフスタンドがあるのでそちらに進みます。
「あれ~?やってる~?」
「なんか灯り点いてないね」
「でもロープは張られてないから・・・・・」
とりあえず、ガソリンスタンド内に車を勧めるお風呂屋さんですが、すぐに休業日だと理解します。
セルフの液晶パネル案内とか何にも点いてないんですもの。
やー、困ったな・・・・・多分往復は持つと思うんだけど、止まったら厄介だし・・・・・・・。
等と考えながらとりあえず、スタンドを出ようとしました。
その時、運命のいたずらが・・・・・・お風呂屋さんの不幸体質スキルが発動したのか・・・・・・・事件が起きました。
ポスッ。
「!?」
「え!?」
「マジデ!?」
道路に出る直前、ちょっとした真っ白な雪に接触したところ、入浴車が動かなくなりました。
そう。
スタックしたんです。
要はハマったんです。
簡単に言うと、雪の沼にタイヤを取られて、入浴車は動かなくなりました。
「えーーーーー!!!」
「なにやってんのーーーーーー!!!!」
「マジ信じられないしーーーーー!!!」
阿鼻叫喚です。
さっきまで仲良し雰囲気はどこへやら。
二人がかりでお風呂屋さんを責め立てます。
「だって白かったんだし!!こんなところにブルの置いて行った雪山があるとは思わないし!!」
お風呂屋さんもギリギリのラインで抵抗しますが、どうにも説得力に欠けます。
物凄い雪が降っていて、そこら中白一色なんですよね。
んで、駐車場の入り口とか、店の出口とか、綺麗に雪が除雪の雪を覆い隠していて、進行方向に雪沼があるなんてわかんないんですよね。
はっきり言って、視認性零です。
「ありえないわ!!」
「なにやらかしてるのよ!」
車内で狂乱状態に陥っている娘二人を残し、どうしたもんかと思っていると、入浴車の後方に車が止まりました。
「大丈夫ですか?押しますね。」
颯爽と車から降りて来た男性二人組は消防署のロゴが入った隊服を着られております。
「え?あ、すみません!お願いします!」
お風呂屋さんが詫びを入れいていると背後に人の気配がしました。
「オトコ・・・・・」
「!?」
振り返るとむくみが目を見開いて立ちすくんでいます。
「オトコ・・・・・イケメン・・・・・消防・・・・・タマノコシ・・・・・・・・。」
完全に目の中にハートマークが浮かんでいます。
「だめだこりゃ」
年中発情している看護師はほっといて色々やっていたら近所で雪かきをしていた人々がわさわさと集まって来ました。
「どれ、今雪を掻き出してやるよ」
スコップを持ったおじさん登場。
「あたしもね、こないだハマったのよ、そん時助られてね。今度はあたしが助ける番だね」
漫画みたいな発言しながら登場した叔母様キター!(これ、原文ママです)
「そら、押すぞ押すぞ」
いっぱい人いるー!!!
なんなんですか、この、何も助けも求めてないのに慈愛の精神に満ち溢れた方々は・・・・・・・。
これが・・・・・田舎のヌクモリティ・・・・・・((´;ω;`)ウゥゥ
脱出困難かと思われた入浴車はあっさりと雪沼からの脱出に成功。
もう、皆さんにこれでもかと頭を下げて御礼言いまくって再出発となりました。
風呂子「ホント新年早々やらかしてー!」
「申し訳ない・・・・・」
むくみ「でも風呂子いなくなっててびっくりしたよー」
「え?」
風呂子「あたしあーゆー賑やかな状態って苦手なのよねー。入っていけないの改めて分かったわー」
「え?見ず知らずの方々が一致団結して助けてくれてた時、いなかったの!?」
風呂子「(* ̄▽ ̄)フフフッ♪屋根の下に居た!」
「キーッ!!」
何ということでしょう。
新年早々、お風呂屋さんの大ピンチな時に、見ず知らずのヌクモリティ全開な方々が助けていてくれた時、むくみは発情し、風呂子は傍観していたのです!!
これがっ!!
この会社の内情ッ!!
その後、無事にお風呂も運んで(結局遅刻した)ガソリンスタンドで補給も出来て一日が終わりました。
振り返ってみてみると、本当に新年早々絶望を味わいかけ、その時にたくさんの人達が何も言わずに助けに来てくれたのが、信じられない位嬉しかったです。
この場を借りて改めて御礼を言わせて頂きたいと思っております。
助けてくれた皆様、本当にありがとうございました。
お風呂屋さんも誰かが困っていたらすぐに駆けつける事を、ここに誓います!!
人生、悪い事ばかりじゃないと本当に救われました。
この様に、今年もばったばたじい人達がお風呂を運んで参りますが、皆様、どうか可愛がってあげて下さい。
今年も、どうか宜しくお願い致します!!
今日の一件で、今年はこの事件がずっと語られて行く事を確信しているお風呂屋さんでした。